ブルースとメキシコ

アメリカという国は200年ちょっと前までは、スペイン、フランス、イギリスの植民地でした。大雑把に言えば、中西部をイギリス、カリフォルニアやテキサス辺りをスペインが、ニューオリンズがあるルイジアナ辺りをフランスが支配していました。T-Bone Walkerが”They call it stormy Monday”で”The eagle flies on Fridays”と歌ったeagleですが、米ドル札にeagle(米国の国鳥、白頭鷲)が印刷されていることからお金を意味するものらしいです。ついでに$マークのSの字はスペインのSから来たとも言われ、アメリカ大陸でスペインが勢力を持っていた時代があったことを物語っています。現にメキシコ以南は今もスペイン語を公用語とする国が多いですね。

時々ブルースの歌詞にメキシコが出てきますが、おそらくアメリカから見た60~70年前のメキシコとは、とても遠い別世界で、一度メキシコ国境を越えたら帰ってこれない所、あるいは、メキシコ領内に逃げ込みさえすれば、アメリカの警察も追ってはこれない(高飛び的なニュアンス)があったのかも知れません。アメリカ経済あってのメキシコであり、メキシコ人が沢山アメリカの大都市に出稼ぎに行っていますが、メキシコの文化や伝統に誇りを持ち、アメリカ的なものをまがい物として心の中で馬鹿にしたり、軽薄な国アメリカが嫌いなメキシコ人も結構います。Howlin’ Wolfの”Killin’g Floor”という曲にもメキシコが出てきます。

I should’ave quit you, baby, long time ago(ずっと前にお前とは手を切ってときゃ良かった)
I should’ave went on, when my friend came from Mexico at me~(メキシコの友達が俺を訪ねて来たときに一緒にメキシコに行っちまえば良かった)
~And I wouldnt’ave been here, down on the killin’ floor.(そうすりゃ、にっちもさっちも行かないこんな状況で生殺しみたいな目に合わずに済んだはずだ)

T-Bone Walkerはフランス系の血を引く黒人でした。ルイジアナ辺りはフランスの影響を残し、ハイチやアメリカインディアン、黒人などの文化と一緒になり独特の雰囲気が出来上がったのかもしれません。やはりフランス系のクリフトン・シェニエも独特です。
ルイジアナとニューオリンズは
Muddy Watersが”Louisiana blues”の中で、「Mojo handを手に入れにルイジアナに行くんだ」と歌っています。ルイジアナはブルースマンのパワースポットなのでしょうか。

“Plain old down home blues”というT-Boneの曲があります。ルンバ調のバックに乗せて、T-Boneと胡散臭いオッサンとのスペイン語の掛合いをする曲です。開脚・背面奏法などショーマンシップには天賦の才能を持ったT-Boneですが、受け狙いだったのでしょうか、あるいは、どこかで本当にラテン・コミュニティと接触があり、日常の一コマを歌ったのでしょうか。こんな感じです。完全なローマ字読みで、Rを思いっ切り巻き舌で発音するとそれ風な雰囲気になります。

オッサン    : “¡Buenas noches, Señor T-Bone!” (お晩でやす、T-Boneの旦那)

Sr.T    : “Si”(あァ)

オッサン    : “¿Porque usted no vamos por mi casa a esta noche?”(今夜あっしの家へお出なせェ、旦那)

Sr.T    :”Yeah?”(ん?)

オッサン    :”¡Si, por mi casa yo tengo una, dos, tres, cuatro, cinco chiquitas!” (そうなんでさァ。一人、二人、三人、四人、五人も可愛い子ちゃんがうちで待ってやしてな)

¿Sr.T            :”Yeah?!”(マジか?!)

オッサン        : “¿Porqeue usted no dame(mi)20 pesos?”(ついちゃあ、お代は20ペソになりやす)

Sr.T        : “What? 20 pesos?” (何?20ペソだあ?)

オッサン            : “Si, señor”(へェ旦那)

Sr. T            : ”I didn’t understand the words you said.” (意味分かんねーし)

 

おっと、ギターの話が全くありませんでした。次回に乞うご期待!!   堀田俊一

テレキャスター・バハ

前回に続いて、テレキャス1号機、Fender Classic Player Baja Telecasterを紹介します。
1951年当時のBroadcasterの外観が忠実に再現されています。ボディーは1ピース・アッシュ、メープル・ネック、指板もメープル。色は、バタースコッチ・ブロンド(薄いクリーム色)です。バハ・カリフォルニア州で作られているので「バハ=Baja」というネーミングになっています。私のテレキャス1号機は4.5㎏ほどありかなり重いです。木目が詰まった重いアッシュ材が使われているようです。アッシュというのは日本でバットの材料になるアオダモの仲間のようです。バットと言えば、Telecaster Bajaのネックは断面がソフトVシェイプでネックの背中が盛り上がっており、握った感じがガッチリ太いです。外観は初期の頃のモデルを意識していますが、電装系は工夫が施されています。
テレキャスは通常、二つのピックアップを次の3通りに切り替えることができます。
① Position 1: ブリッジPU
② Position 2: ブリッジPU+ネックPU
③ Position 3: ネックPU
Telecaster Bajaでは、4点切替スイッチとS-1スイッチの組合せでさらに3つのトーンが出せます。
④ Position 4: ネックPU+ブリッジPU(2つのシングルコイルPUを直列で繋ぎ、全体をハムバッカーにしたようなもので通常の配線より出力が大きい)
そして、ボリュームコントロールノブに付いているS-1 スイッチを押し下げると、
⑤ Position 2: ブリッジPU+ネックPU(ハーフトーン)
⑥ Position 4: ブリッジPU+ネックPU(ハーフトーン)
多彩なトーンが出ますが、好みからすると、リズムは②か③で、ソロは①か③で弾くことが多いと思います。テレキャスの音色をたとえて「鈴が鳴るようなトーン」(勝手に想像するに自転車のベルの音)とよく言われますが、ブリッジ+ネックPUでカッティングするとまさにそのイメージです。バンド全体のバランスの中でも埋もれることなく聴こえます。
ブリッジPUですが、耳にやさしい高音という感じです。PUの特性でしょうか、全体に中音域が強く、まとまりの良い音というイメージです。ハーフトーンですが、ちょっと雰囲気を変えたいような時にたまに使う程度です。ハーフトーンを出すなら、やはりストラトでしょうし、まず、レパートリーにハーフトーンが必要な曲がありません。
その他の特徴としては、若干ノイズを拾いやすい点でしょうか。しかし、リペアの方によれば、ノイズの原因の一つ人間の静電気はその人の体調で大分変ってくるそうです。
後は、1-ply(1枚もの)のピックガードが反り返ってしまい、ボディとの間に隙間ができてしまう点です。私のTelecaster Bajaもピックガードが反ってしまい、3-plyのタイプに交換しました。
それから、以下は好みの話ですが、サドル・ブリッジとブリッジ・プレートをGlendale Guitars社製のものに交換しました。Glendale Guitars社は、サドル・ブリッジやブリッジ・プレートに特化したアメリカのメーカーです。下の写真のように、サドルを弦に対して直角ではなく、少し角度を付けることで、オクターブ調整が合いやすくなっています。また、サドルの材質によって音色が変わるそうですが、元々Telecaster Bajaには真鍮製のサドルが付いており、交換したGlendale製もサドルは真鍮製だったため音色に変化は感じられませんでした。アメリカにも家内工業的な拘りのあるメーカーがあることを知りました。 堀田俊一

【スケジュール】10月のLive!

9月はお休みでしたが10月は本体とSMALLの2本立てです。
宜しくお願い致します!!



2017年10月7日(土曜)
OPEN 19:00 / START 19:30
M.C.¥2,000 + Order
渋谷TERRAPLANE

セクスィー高村 & R-50 BLUES PROJECT with 若山光一郎(ex.ウシャコダ)
C/W RADATAP




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ご存知、魚の旨いお店です!


2017年10月21日(土曜)
OPEN 19:00 / START 19:30
M.C.¥500 + 投げ銭 + Drink Order(食べ物は持込可)
荻窪 Charlie’s Spot

1部:19:30 ロンサムドック
2部:20:20 R-50 Small BLUES PROJECT (伊藤・佐藤・澤野)
3部:21:10 COLD SWEAT


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皆々様のご来場をお待ちしておりますっ!!

【スケジュール】8月のLive!

世間はすっかりお盆休みです。
が、この年齢になると、混んでるとこには行きたくありません。
エアコンの効いた部屋の中が一番です!

ということで、今月のライブは1本。
本体はお休みです。
つうか、今年まだ2回くらいしかやってないような気もしますが・・・

で、今月は別動隊です。
別動隊といえば R-50 “Small” Blues Projectなのですが、今回は違いますっ!

その名も、R-50 Guitar Trioです。
キングストン・トリオでも、てんぷくトリオでもありません。
ギター3人で奏でる、というかブルースなんでアンサンブルとかそういう言葉は全く似合いません。
かと言って、3人で必死にウォーキングベースを弾くのもおぞましいです。

更に、無謀にも平日決行です。


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共演はRADATAP DUOのお二人です。

2017年8月22日(火曜)
中野 BRIGHT BROWN
Open : 19:00 / Start : 20:00
M.C.¥1,000 + Order

ゲストに”ミスターX”です。
澤野くんではありません(笑)

皆々様のご来場をお待ちしております!


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フェンダーとメキシコ

愛器の紹介から。まず、テレキャス1号機、Fender Classic Player Baja Telecasterです。
70年ほど前にBroadcasterの名前でソリッドボディーのエレキギターを世に送り出したFender社はメキシコとは切っても切れない関係にあります。Fenderは米国カリフォルニア州コロナと国境を挟んだメキシコ側のエンセナーダにそれぞれ工場を持ち、メキシコのバハ・カリフォルニア州のエンセナーダ工場で製造されているのが普及版のFender Mexicoブランド。高級ブランドを設計するFender Custom Shopのマスタービルダー(名工達)の一人、クリス・フレミングがエンセナーダ工場の量産ブランドのためにデザインしたのがTelecaster Bajaです。写真を載せます。一緒に写っているのはFender Vibro Champ XDです。ライブで使ったことはありませんが、家では十分過ぎるほどの音量が出ます。SANYO DIGITAL CAMERAさてギターですが、1951年当時のBroadcasterの外観が忠実に再現されているそうです。ボディーは1ピース・アッシュ、メープル・ネック、指板もメープル。メキシコのバハ・カリフォルニア州で作られているので「バハ=Baja」というネーミングになっています。私のテレキャス1号機は4.5㎏ほどありかなり重いです。木目が詰まった重いアッシュ材が使われているようです。アッシュというのは日本でバットの材料になるアオダモの仲間のようです。バットと言えば、Telecaster Bajaのネックは断面がソフトVシェイプでネックの背中が盛り上がっており、しっかり握れる感じですが、全体に太く野球のバットのような感覚なので「ベースボール・バット・ネック」と呼ばれることがあるそうです。バハとは「下」という意味で、日本の下北沢は「バハ・キタザワ」といったところでしょうか。バハ・カリフォルニアはいわゆるカリフォルニア半島です。因みにこの辺りの太平洋沿岸では春になるとクジラが見られます。ついでにバハの反対はアルト/アルタ(上、高い)。アルタ・カリフォルニアという場所もありましたが、今の米国カリフォルニア州にあたる場所です。170年ほど前にメキシコはアメリカとの戦争に負けて、カリフォルニア、ネバダ、コロラドなど国土の1/3をアメリカに取られてしまったのです(テキサスも元々メキシコ領でしたが既にメキシコから独立していました)。ところで、メキシコ人は 「底抜けに明るいラテン系」と思われることが多いですね。確かに明るいかもしれませんが、実はその表情にはちょっと影があり、どこか愁いを帯びたところがあるんです。
中途半端なところで終わってしまいましたが、次回はTelecasterの出音などをご紹介しましょう。  堀田俊一

【スケジュール】7月のLIVE!

なんだか暑くなってきた今日この頃。
皆さま、如何お過ごしでしょうか?
暑くなったらなったでビールが旨くて嬉しいのですが、当バンドのリーダーは酒が呑めませんので、右手にコーラ、左手にインシュリンを持って、今日もタンパ・レッド聴いているという噂です。
あ、リーダーとはセクスィー高村ではありません。
彼はバンマスでありまして、リーダーはネフローゼ佐藤であります。

さて、6月はライブがありません。
充電期間です。

最近、スマホの充電がイマイチです。
スマホも古くなってくると、充電してもすぐ減ってしまいます。

人間も同じかもしれません。
古くなってくると充電がダメになってきます・・・

と、このタイミングで。。。

リーダー佐藤は6月に還暦を迎えるわけです!
さぁ!皆さんっ!

果たして60歳になった人間が充電出来ているか検証するチャンスです!!
7月には”充電男・佐藤浩人”を観に、ぜひご来場お願い申し上げます~♫



7月1日(土曜)
@ 荻窪 Chrlie’s Spot
19:00 START
M.C.¥500 + 投げ銭 + Drink Order (食べ物持込可)
R-50 Small BLUES PROJECT (佐藤・伊藤・澤野)

C.W. DELTA MAGIC BLUES BAND

初めての対バンですが、情報に寄りますとこちらの皆様も、かなりお歳を召していらっしゃるもよう(笑)
音量の小さ目な暑苦しい夜をどうぞ!


7月16日(日)
@ 中野 BRIGHT BROWN
19:00 OPEN / 19:30 START
M.C. ¥1,500 + Order

セクスィー高村 & R-50 BLUES PROJECT (Guest 若山光一郎 pf : ex ウシャコダ)

C.W. CHICAGO BLUES PROJECT (from 九州)

東京のブルースの殿堂、ブライトブラウンです。
もうすっかり恒例となりましたが、今年3年目の九州勢とのジョイントです。

実は佐藤浩人とセクスィー高村も九州出身。
南国の血がほとばしるライブを、皆さまご期待下さいっ!



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【スケジュール】4月/5月のLIVE!

新学期、いや新年度です。
今年度は、R-60突入者が3名おります。
バンド名、ピンチかっ!

4月と5月のライブは各1本ずつ。

4月2日(日)はSmall Projectです。
今回は久々の対バンに “RADA TAP DUO”のお二人。
暑苦しい夜をどうぞ!

4月2日(日) Open & Start : 19:00
@ 荻窪 Charlie’s Spot

M.C.¥500 + 投げ銭 + Drink order (食べ物持込自由)
with RADA TAP DUO


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5月14日(日)は、今年最初のフルバンド登場です。
そして、ゲストに若山光一郎!

5月14日(日) Open : 19:00 / Start : 19:30
@ 中野 BRIGHT BROWN
M.C.¥1,500 + Order
Guest : 若山光一郎 (pf) ex.ウシャコダ



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皆さまのご来場、お待ちしてます!!

【スケジュール】1月のLIVE!

謹賀新年、あけましておめでとうございます。

さて、今年はメンバーのうち3名が還暦になってしまいます。
果たしてバンド名はこのままで良いのでしょうか?
R-60???

本年最初のライブは 小編成版”R-50 SMALL BLUES PROJECT”です。
今回はNICK澤野が所用で欠席、代わりに弟の沢野そうしが参加します。
だいぶ平均年齢は下がりますね(笑)

1月28日(土曜)19:30スタート
@ 荻窪 Charlie’s Spot
伊藤正純(vcl,gtr)・佐藤浩人(vcl,gtr)・沢野そうし(vcl,hrp)

C/W : Kyu-Blues & Friends

M.C.¥500 + 投げ銭 + DRINK Order

本年も宜しくお願い申し上げます!!

【スケジュール】11月/12月のLIVE!

もう年末です。
歳をとると一年が早いこと早いこと(-_-;)
当バンド、”R-50 BLUES PROJECT”も来年になると、”R-60″勢力の人口比率が高くなってしまいます。
か、改名でしょうか・・・

気を取り直して、年末のスケジュールをお知らせします。

11月5日(土曜)
荻窪 Charlie’s Spot

Open 19:00 / Start 19:30
M.C.¥500 + 投げ銭 + Order (フード持込OK)
R-50 “small” BLUES PROJECT (佐藤・伊藤・澤野)
C/W Fuckin’ Good Brothers
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11月19日(土曜)
高円寺 traghetto

Open 18:00 / Start 19:00
M.C. ¥1,500 + Order
R-50 “small” BLUES PROJECT (佐藤・伊藤・澤野)
C/W Funki’n good Brothers、アラクボ、Minoris、脳内トーナメント
20161119

12月10日(土曜)
渋谷 テラプレーン

Open 19:00 / Start 19:30
M.C. ¥1,500 + Order
R-50 BLUES PROJECT (フルメンバー)
Guest 若山光一郎(kbd) ex.ウシャコダ

C/W daddy blues’ band

お店の場所は、←左のサイドメニューリンクでご確認ください。
宜しくお願いします~!!

【スケジュール】10月のLIVE!

暫く更新を怠っておりましたが、バンドは解散したわけではございません(笑)

10月29日(土曜)は約1年ぶりの下町、北千住”Cub”に登場です!
日本橋の重鎮、若山光一郎(ex.ウシャコダ)もゲストで登場します!
対バンはオールマン・ブラザースのトリビュートバンド「大江戸SKYDOGS」です。
なんと当日はデュアン・オールマンの命日だすですが、我々はオールマンは出来ません・・・。

下町界隈の皆様、ご来場お待ちしております~!!

10月29日(土)
北千住 ” Cub “
Open 19:00 / Start 20:00
M.C.¥1,500 + Order


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※申し訳ありません、若山光一郎のゲスト出演は急遽中止となりました。

SEXY Takamura & R-50 BLUES PROJECT